津島でら寺巡り(2019.3.3)

平成31年3月3日(日)の津島でら寺巡り、この日は奇しくも平成最後のひな祭りだ。

九品山 蓮台寺(津島市弥生町6)

本堂で、ひな祭りの灯りを作る『灯籠ワークショップ』が開催され、受付時間の10時から大人気だった。

 

また、  小澤正真住職が法務の忙しい間を縫って、御朱印を授与してくださった。

 

御住職

「南無阿弥陀仏の「南無」は、「帰依をする」という意味です。阿弥陀様という仏様は、自分の名前を呼んだ人を臨終の時にお迎えに来て、極楽までは連れていってくれます。これを「極楽往生」というんです。修行をして悟りを開くのが仏教ですので、そこで終わりではないんです。法然上人は、「凡夫が悟りを開くのは難しい。阿弥陀様にお頼りして極楽に至ったら、そこで修行をして悟りを開いてください」と説かれたんです。普通の人は難しい修行が出来ないですが、極楽では「極く楽に」修行が出来る。そうすれば、誰でも仏に成れる、悟りを得るチャンスが増える訳です」

 

 

 

座敷で行われた『ワンコイン写経体験』は、海外の方も参加され、こちらも大盛況だった。

帝護山 照蓮坊(津島市宝町20)

本堂で、こちらのお寺に所縁のあるアーティスト・小川愛さんによる、食パンをモチーフにした油絵などが展示された。

 

 

座敷は、前回に引き続き『山の薬膳ごはん よもぎ』(滋賀県米原市甲津原452)さんによる『出張精進カフェ』となった。

春の薬膳ちらしプレートや、米糀の甘酒が人気を集めていた。

この日は、ひな祭りということで、桃の花の精かと見紛う可愛らしい参拝者が御寺を訪れ、居合わせた者は皆目を細めていた。

 

 

「是非、廊下も見ていってください!」と御住職に言われるまま覗いてみると、そこには灯籠が作り出す幽玄の世界が広がっていた。

牛頭山 宝寿院(津島市神明町2)

お雛祭りのぼんぼりにちなみ、地蔵堂が灯籠で彩られた。静かな佇まいの中、自然と足がとまり思わず見とれてしまう美しさであった。

牛玉山 観音寺(津島市天王通り6−43)

本堂での護摩祈祷に先だち、ギャラリーでは長谷川優副住職による『壁面描画実演』が行われた。

「弘法筆を選ばず」というが、こうまで多彩な道具を使って描くのかと、見学者は感服しきりであった。

副住職

「お描きしたのは、『不動明王三尊』でございます。仏教では、仏様が三体でお祀りされることがよくあります。真ん中が、不動明王。向って右手が、矜羯羅(こんがら)童子。左手が、制多迦(せいたか)童子です。どちらがどちらか分からなくなる時がよくあるんですけれど、お不動様は左手に羂索(けんさく)という縄を持っていますので、縄を持つ手の側は「こんがらがるから、矜羯羅童子」と覚えると良いと、修行中に教わりました」

毎回好評の6か寺寄せ書き御朱印は桃の節句にちなんだ内容で、とてもカラフルな春らしい様相であった。

次回の『津島でら寺巡り』は、5月5日(日)……ゴールデンウイーク、そして『尾張津島藤まつり』期間の開催を予定している。

新元号となって最初の津島でら寺巡りに、ご期待あれ。